アサーティブ コミュニケーション

私が最初にこの言葉に出会ったのは、上野千鶴子著『おひとりさまの老後』法研 (2007/07)。介護される側になった時、介護してくれる人とはアサーティヴに話をする必要があると。以来、その手の手引書、アメリカの女性が女性であることを求められ”あるがまま”ではないコミュニケーションを強いられることから脱却しようというところからスタートしたらしい。フェミニスト向けのアサーティブ コミュニケーション論の訳書は訳があまりよくなかったり、研修スタイルを文章にしたものはイマイチ臨場感にかけていて、理解できなかった。ようやくその研修を1.5日かけて会社で受けることができた。これは、ビジネス場面に限っているところが分かりやすく、3つの気づきがあった。
1.Self-esteemを持ってかつ相手のesteemも尊重するmutual respectがwin-win。これまで私は相手が気分を害さないか考えてから自分のいうことを決めていると思っていたが、それは相手目線ということではなく、自分がいい人と思われたいということだけだった。相手のメリットを考えることが、相手目線。まずは、相手を理解するためにactive listening(傾聴)が大切。
2.「あの」「なんか」「結構」こうした言葉のヒゲは、なるべく飲み込む。「でも」も要注意。気をつけていたら、子ども相手にはこんなヒゲは付けていないことを発見。私も短い文で簡潔に話しているではありませんか。ヒゲは間を持たせるためだけではなく、大人相手に勿体をつけているだけでもあったのです。
3.私は性格分類では「推進タイプ」であるということ。ようやく自分の性格を納得できる分類方法に出会えた。
研修の最後に、著書もいただいた。
大串 亜由美著『アサーティブ―「自己主張」の技術』PHP研究所 (2007/7/19)