消費者心理とマーケティング

社会心理学からは距離を置いていたけれど、マーケティングのための心理学という切り口で2冊。どちらも事典的に使えそうな、いろいろな項目を網羅した本。

仁科貞文・田中洋・丸岡吉人著『広告心理』電通(2007.9)現在広告のクリエイティブの事前調査や、事後にどれくらい認知されていたか、どれくらい購入に貢献していたかをテストすることがmustになっている。
GRP(gross rating point)=広告到達範囲(R=reach)X 広告到達回数(F=frequency)
到達範囲(R=reach)が面積、到達回数(F=frequency)が高さで、GRPは体積というイメージ。広告番組の評価尺度には、話題性、コンサマトリー(即時充足)、時代先端、表現性、商品魅力、商品理解、商品需要、企業信頼、リラックスの20項目が挙げられている。飽戸弘『日経広告研究所報』など。

杉本徹雄編著『新・消費者理解のための心理学』福村出版(2012.4)
にも、ヒューリスティックな問題解決というキーワードが出てくる。経験則に基づいて、直感的に判断する方法(Chaiken 1987)がヒューリスティック、それに対して情報を吟味するのはシステマティック情報処理。セグメンテーションとして、JVALSも。