ワークシフトするには、今でしょ!

4月から下の子も小学生になって、ついに9年間の保育園への送り迎えから解放されました。ワークライフバランスは子どもが生まれて以来ずーっと私の中のテーマ。リンダ・グラットン著、池村千秋訳『ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』プレジデント社(2012.8)では、12年後には在宅勤務は当たり前の状況にあると説く。今は家にいる間の仕事の管理が難しいという理由から、なかなか実現しない。働く時間などのインプットより、アウトプットの成果で判断すればいいのに、それは2013年の今は理想論なのかな。

未来の職業生活に向けて準備、シフトするなら今!ということで三つのシフトについて述べている。

第1のシフトは知的資本を強化すること、専門分野の知識と技能を高める、しかも一つの知識で釣鐘型のキャリアを築くのではなくて複数の専門知識を、カリヨン型(ドレスデンの陶器博物館で見た小さな鐘を山型に並べてメロディを奏でるように)組み合わせて長く働く。

第2のシフトは人間関係資本、人的ネットワークの強さと幅広さを意識して築くこと。少数のリアルな交わりの強い人間関係で孤独に陥らずに、一方で広く多様性のある人的ネットワークから刺激を受けあいながらで創造的な仕事をする。

第3のシフトは情緒的資本、これから迫られるさまざまな選択について、自分をよく理解して選択していく力。職業選択の質を評価する軸は、お金の多寡という「古い約束事」ではなく、どのような経験ができるかということに価値を置いたものになる。

ということで、三つのシフトを意識しながら、これからも職業選択をしていきたいと思う。
折しも80歳でエベレスト登頂のニュース、長く働ける体力、気力を保っていくことも大切ですね。

少し批判も加えておくと、自動翻訳装置が出来ているとか、科学的根拠を欠いたSFチックなところが気になった。

それから、今でしょ!はフランスでも大統領選の時にオーランド陣営が使っていた"c'est maintenant!",
ちなみにサルコジは"France, la force"右翼だねー。