水準と比率

先日久しぶりに女性診断士の会に参加。講師はデフレの正体、里山資本主義の藻谷浩介氏、公的統計をもとに、バブルから現在までの貿易統計(輸出も輸入も大きく伸び、貿易赤字に転落)、商業販売統計は失われた20年ずっと横ばいで申告所得税統計(景気を反映)とは連動していないことなどを、グラフを使って紹介。佐藤 朋彦著『数字を追うな 統計を読め』日本経済新聞出版社 (2013/9/21)でも公的統計を理解してくれている人として紹介されているだけあって、GDPは推計値だから使わない、比率ではなく、絶対値の水準の推移が大切、経済に人口を変数として取り込む必要性などを歯切れよく説明されていました。
女性と高齢者が働くことによって、生産年齢人口の減少を抑え、高齢者のマーケットを開発することで消費を下支えすることが、今後のへのメッセージでした。団塊ジュニアが死亡した後の日本は、人口も安定的になれば、鉛筆型(少なく生んで、大事に育て、なかなか死なない)構造になるのでは。それまでは頭でっかちな形をどう乗り越えるか、100歳になっても働けるようにしておかなくちゃ。